メディカルチェックを行えば患者の健康状態がわかり、診察の前に血圧と体温を測定するのが一般的です。また、肥満やメタボなど生活習慣病の治療中なら、身体測定も行います。定期的に測定して記録することで、患者の健康状態にどのような変化が現れたのかチェックすることが可能です。数値によっては投薬の種類を変える必要があるため、カルテには正確な数値を記録しましょう。また、健康診断では血液検査や尿検査、心電図検査などを行います。腎臓や心臓といった各臓器の機能を調べる検査であり、検査結果で要注意の診断が出た場合、医師の指示に従って治療を始めなければなりません。重篤な疾患が見つかれば、高度な医療設備が整っている医療機関に患者を紹介することもあります。
メディカルチェックは、診察の前に看護師が行うのが基本です。医療機関を訪れると緊張して血圧が上がる患者もいるので注意しましょう。看護師は、患者がリラックスして受けられるように配慮することが大切です。測定する前に笑顔でコミュニケーションをとれば、緊張を和らげられます。尿検査は医療機関内で採取しますが、トイレまで案内するのは看護師の役割です。採取した尿の置き場所なども説明しましょう。尿を採取した紙コップを回収するときは医療用手袋をつけ、感染対策をすることも重要です。血液検査で採血をするのも、看護師の仕事となります。患者にストレスを与えないように、日頃から採血の技術を磨いておくと良いでしょう。